平素より北海グループの製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
昨年は、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の悪化など地政学的対立が拡大する中、経済面では欧米諸国での保護主義、自国第一主義の台頭も懸念され、世界情勢の先行きは未だ不透明です。国内においては、能登半島の地震や豪雨など痛ましい災害に見舞われ、経済面ではエネルギー価格の高騰による物価高、人材不足、人件費の高騰など厳しい1年でした。
このような状況の中、弊社は令和4年度に策定した中期経営計画「全力で時代を切り拓くAdvance to the100th!」の取り組みを着実に推進した結果、年度目標、グループ全体の中期目標ともに目標を達成することができました。4年目となる令和7年度は、引き続き中期経営計画を重点方針とし、経営課題を個別に具体化させ、これらの解決に取り組み、どのような時代においても成長できる企業を目指してまいります。
北海グループは、皆さまからの信用と信頼を高め、ご期待に応えるとともに、鏡板トップメーカーとして産業界の発展に貢献すべく、グループ一丸となって全力を傾注する所存です。
北海グループは、お客さまの多様なニーズにお応えするため、販売部門ではソリューション営業の推進、製造部門では技術力の強化に取り組み、お客さま目線での迅速な解決策の提案、および質の高い製品・サービスの提供に努めてまいります。また、今年度は弊社の技術力と経営資源を最大限に活かし、新規市場開発の強化を積極的に進めてまいります。
安全対策・品質管理につきましては、日常的な取組み項目として社内に浸透させ、継続して完全ゼロ災の達成、品質保証の徹底に取り組んでまいります。また、健康経営に注力し、社員が安心・安全に働ける職場づくりを実践してまいります。危機管理につきましては、サイバー攻撃等のセキュリティー対策の強化を図るともに、事業継続マネジメント(BCM)を推し進め、災害や事故が発生した際、早期に業務を復旧させ、お客さまをご支援できる体制を構築いたします。
組織内のコミュニケーションは重要な経営課題のひとつです。今年度も継続してスキルアップ研修や職場ミーティングを実施するなど、積極的にコミュニケーション対策を実施。社員ひとりひとりの持続的な成長を図るとともに、グループ全体での情報共有の活発化と生産性の向上に取り組んでまいります。
今年度も継続して、ポラリスアカデミーを活用した階層別研修の実施、外部研修の受講など社員の自主性を大切に技術の継承と教育訓練に取り組んでまいります。さらに今年度は経営の原点である社是の精神をグループ全体で再度共有し、100年企業を目指し考動できる人材の育成に注力いたします。
令和7年3月
北海グループ 代表
林 孝彦