この度の、令和6年能登半島地震により犠牲となられた方々に心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地域の皆様の安全と、一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。
昨年はロシアによるウクライナ侵攻の長期化、イスラエルとハマス間の紛争など様々な地政学的リスクの高まり、国内では記録的な円安に加えて原料をはじめとする諸物価の高騰とそれに伴うインフレなど、先行きの不透明感が一層強まった1年でした。このような状況のなか、北海グループは中期経営計画「全力で時代を切り拓く Advance
to the 100th!」の2年目の取り組みを堅実に進めた結果、グループ全体としての年度目標を達成することができました。令和6年度も継続して「全力で時代を切り拓く Advance to the
100th!」を重点方針とし、各社各部門で方針管理の水平展開を推進し、目標の達成を目指します。
また、将来起こると予測される南海トラフ地震の災害対策、サイバー攻撃などのリスク管理、従業員満足度の向上など、それらの目標を具体化させ推進してまいります。
北海グループは、2046年の創業100年企業の実現に向け、全社員が一丸となってさらなる企業価値の向上と持続的成長に努める所存です。
北海グループは、安全管理を最上位項目と位置付けており、昨年は無休業災害記録5000日を達成しました。今年度は、より一層労働災害防止に取り組み無休業災害記録の継続と「完全ゼロ災」の達成を目指します。危機管理につきましては、BCPの基盤確立に注力いたします。社内にBCPプロジェクトを立ち上げ、自然災害、システム、人材などあらゆるリスクに対する管理強化に取り組んでまいります。
品質管理につきましては、引き続き鏡板を基幹とした販売に加え付随する製品の販売を推進し、より高品質な製品をご提供できるよう注力いたします。材料調達におきましては、当グループのもつネットワークを最大限に活用し安定的な調達に努めるとともに品質保証を強化いたします。また、顧客満足度アンケートにつきましては、昨年度も目標の90%以上を達成することができました。今年度は調査票の評価基準の見直しを図り、お客さまのご要望をよりお聞きできる機会を増やすことで、さらなるサービスの向上に努めてまいります。
弊社では、日頃から社内外に対してコミュニケーションを取る姿勢を重視しております。コミュニケーション能力を高めることは、生産性の向上と私たち自身の持続的な成長につながると考えております。今年度も引き続き、思いやりの精神を意識し、意見を言い合える風通しの良い風土づくりに取り組んでまいります。
北海グループは、先代 林泰俊の「企業は人なり」の思想を継承し、社員の教育訓練に徹底して取り組んでおります。今年度も、独自の研修機関「ポラリスアカデミー」の教育プログラムの拡充と、鏡板、溶接など専門的技術の継承に努め、これまでの固定観念にとらわれることなく自発的に考動できる人財の育成に取り組んでまいります。
令和6年3月
北海グループ 代表
林 孝彦