70th Anniversary 北海グループは創業70周年

北海グループは2016年で
創業70年を迎えました。
これもひとえに、
お取引先様をはじめ、
関係者の皆様の
厚いご支援、
ご協力の賜物だと
心より感謝しております。

我が北海グループの経営方針「みんなでしあわせになろう」、これを常に念頭に置き、鏡板製造販売を続けて半世紀を越えました。この間、全国のお客様にご愛顧を賜り、より良い品質を追求し納期厳守で、皆様に安心と信頼の北海の鏡板をお届けできるよう努めて参りました。この長い体験の中で、お客様の信用を得て、事業を永続するために、災害ゼロ、不適合品ゼロ、借金ゼロの堅実経営を推進することであると確信し、全社一丸となって社是の精神の下、邁進して参りました。

100年企業を目指して果敢に挑戦していきたい。

70周年(2016年現在)を迎えて

北海グループは2016年に、創業70周年を迎えました。これもひとえに、お取引先様をはじめ、関係者の皆様の厚いご支援、ご協力の賜物だと心より感謝しております。創立して10年目の中小企業が生き残る確率は約20%という話を聞いたことがあります。我々北海グループは創業者である林泰俊が昭和21年に創業。以来70年間、林泰俊が社長として常に先頭に立ち、卓越したリーダーシップを発揮してきたことは、本当にすごいことだと思います。

林泰俊は、一度決定したことは絶対にまげない強い信念を持った、ここぞというときの判断能力に秀でた人でした。また「林さんなら信頼できる」とたくさんの人から慕われる人間力、持って生まれた運の強さ、そして、誰もが考えつかなかった鏡板という看板商品の開発に成功した先見性、これらが作用し、苦しい時代を乗り越えて70周年を迎えることが出来たのだと確信しております。

70周年というのは、あくまで節目の年。今後は100年企業を目指して、さらなる飛躍をしていきたいと願っています。そのためにも林泰俊の創業精神を社員がしっかり受け継いで、事業を進めていくことが大切。北海グループ第二章のはじまりです。

創業者 林 泰俊(昭和46年)

70年の中での
ターニングポイント

70年間の中で様々なターニングポイントがありました。私がその中でも大きなターニングポイントとしてとらえていることが3つあります。

一つ目は、材料鉄鋼メーカーでもある川崎製鉄様の存在。創業当時、弊社は他社より鏡板を購入していましたが、納品されるまで時間がかかるうえに価格が高いので、タンクの製作にとても苦労していました。自社で作ることを決断したとき、「他社は熱間スピニング成形で鏡板を加工しているから、時間と費用がかかる。であれば材料素材を熱することなく、冷間プレス成型で鏡板を作れば時間と費用が削減出来るのではないか?」という発想が生まれました。

ただ、どんな素晴らしいアイデアも形に出来なければ、単なる机上の空論で終わってしまいます。弊社のアイデアに共感してくださった川崎製鉄様が、試行錯誤の末に冷間プレスに適した鏡板対策材の製造を実現。川崎製鉄様がいなければ、世界ではじめての冷間プレス成型の鏡板は誕生しなかったと思っています。

建設中の6,000トンプレス

ユニオン・タンク・カー社視察中の創業者林泰俊二つ目はアメリカシカゴにあるタンク製造メーカー、ユニオン・タンク・カー様の存在。冷間プレス成型の鏡板は販売当初、熱間スピニング成形の鏡板よりコストもリーズナブルで納期が早いにも関わらず信用がないという理由でまったく売れませんでした。
ところが、ユニオン・タンク・カー様が弊社の鏡板を検討くださり、イリノイ工科大学で機械試験や特性を独自で検査され「北海の冷間鏡板は品質に何の問題もない」と大量に購入してくださったのです。当時の日本はアメリカから商品や技術を輸入することはあっても輸出することがない時代。日本の産業社会から海外に輸出する商品が出たということで、弊社の鏡板に脚光があたりました。

アメリカの一流メーカーが使う鏡板なら大丈夫だろうということが口コミで広がり、そのことが日本に弊社の鏡板が普及するきっかけになったのです。ユニオン・タンク・カー様の存在がなかったら、弊社は多くの負債を抱えて倒産していた可能性も高く、大きなターニングポイントになったと感謝しています。
三つ目は、平成4年に自社株買いを行い、北海グループが独自の経営を行えるようになったこと。
これら3つに共通することは、自社努力だけではどうしようもできなかったということです。だからこそ、このターニングポイントは非常に大きな意味があると感じています。

70年やってきた原動力

北海グループの原動力として4つあげたいと思います。

一つ目は、我々も鏡板のユーザーであったということ。鏡板を使っていたからこそ、特性も知り尽くしていて、お客様にあった提案ができます。お客様のお役に立ちたい。それが私たちの一番大きな原動力になっています。

二つ目は弊社が鏡板だけではなく、たくさんの新商品を開発していること。一番注目されているのはモニュメントで、平成21年神戸市長田区に設置した18mの等身大の鉄人28号が評判になり、北海グループの知名度もアップ。社員や関係会社のモチベーションも上がりました。

三つ目は創業者である林泰俊の経営者としてのロマン。かつて日本と中国との間には不幸な出来事がありましたので、少しでも現地発展に寄与できたらという思いで中国に事業進出をいたしました。経営者として情熱をどこで燃やそうかと考えたとき、中国に目をつけたのではないかと考えています。

四つ目は社会に対する貢献。弊社は利益だけを求めるのではなく、社会に貢献できる会社を目指すということを社是に掲げています。鏡板を社会に流通させていくことが社会貢献に繋がっていると自負しています。 この4つが、創業から70年存続できた原動力になっていると思います。

これからの北海グループ

これからの北海グループは100年企業を目指していきます。 看板商品の鏡板の生産量は10年前と比較すると、現在半分になっています。日本国内の市場は縮小することはあっても、増えることはないでしょう。そんななか、我々がしなければならないことは、鏡板を必要とされているお客様に対して、より高品質な製品をしっかり供給できるよう、日々精進の心で日進月歩していくこと。利益だけを追求するのではなく、もっと社会的な責任と義務を負っていかなくてはと考えています。

我々北海グループは一丸となって、社是の精神とともに、鏡板に変わるコアな新製品の開発を含めた新しいことに果敢に挑戦していきます!

北海グループ代表 林 孝彦

北海グループ代表 林 孝彦

写真で振り返る北海グループ
今日までのあゆみ

映像で見る
北海グループの歴史

北海の鏡板 英語(1965)
創造に挑む北海 1975
鏡板に生きる 1983
北海製作所 鉄の技術・光の創意 2012

創業記念行事

平成28年4月29日

創業70周年記念ポスター

グループ内で募集したポスターの入賞作品

これからの北海グループは
100年企業を目指していきます。